先パイ、これは恋ですか?
第15章 波乱の土曜日
(みみside)
「なんか、雲行きがあやしいな。」
「確かにっ!!
遊園地入れるかな…。」
「まぁ、なんとかなるでしょ♪」
はぁっ!!
なんて微笑ましい雰囲気!!これぞ高校生!!
楽しいーーっ♪
楽しいーー。
楽しい………。
楽……。しいんだけど、志音がさっきから一言も喋ってないよ!!
雰囲気怖い……。
ってまぁいつもだから良いんだけど……。
どうしたんだろ。
「志音ーー。さっきから黙ってどしたん??
気分悪ぅございます?」
「ウザい。」
「うぐっ……。」
桜乃みみ 37のダメージを受けたっ!!ピンチ!!
でも、このノリはいつも通りだ……。
「あ、つい本音が。」
「…………………。」
「…………。嘘だ。
そんな顔するな。
私はいつも通りだから、ちゃんと楽しめよ。
クラスで出来ない分。」
「うん………。!!??
志音、あたしがクラスで友達少ないの知ってるの!?」
「当たり前だ。
極度の人見知りだろ?」
知ってたんだ………。
その事知らないと思ってた。あんまり人の事興味無さそうだから。
「そうだよ、桜乃♪
前から言おうと思ってたんだけど、素で話してみなよ♪」
「あぁ。絶対そっちん方が良いって。」
皆気を使ってくれてたんだ……。なんか嬉しい。青春っ!!!