先パイ、これは恋ですか?
第15章 波乱の土曜日
「本当にありがとう。
気づいててくれて。
ただ、やっぱり直せそうにないかな……。
でも、あたしには皆がいるだけで十分だよ♪
本当ありがと!!!
もう少し頑張ってみるねっ!!」
心からそう思う。
男友達が出来るなんて、思っても見なかった。
本当に……。
「よしっ♪
そろそろ着くし♪
頑張って歩こーー♪」
「ぅいっす。」
「ごーーーーっ!!」
「………。」
……………………………
歩き始めて20分。
ついにつきました遊園地♪
ひっろーーいっ!!
外からでも、分かる!!
さて、いよいよ入園……
ポツ………。
「「「「ん??」」」」
一斉に空を見上げる。
今何か落ちた様な……。
気のせ……。
ポツ…ポツ…ポツ…。
「「「「……。」」」」
ザアアアアアアア……………。
………………。
「…嘘…でしょ…?…」
「だよな……。」
「いいや……。」
「雨が降ってきたな。」
………………………。
最悪…………。
何このタイミング。
しかも……。
ザアアアアアアア…………。
「雨ひどいよ!?
どうするっ!!??」
「雨宿り出来そうな所は無いのか??」
「探してみよう。」
とりあえず雨宿り出来る所を探しに歩き始める。
ついてないなぁ…。
がっかり。
「待て……。」
???
智也が皆を引き止める。
そして……。
「オレんち直ぐそこなんだけど…………。」
ザアアアアアアア…………。