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みみ達を２人きりにするために嘘をついた？？
意味が分からない。

そこまでして２人をくっつけるメリットなんて 蓬には無いだろ？？

それに２人きりになった所でどうなるっていうんだ？？
みみの思いは変わらない。


「そうか。そんな事のために嘘をついたのか。
だが、もう私にバラしただろう？？何もない。
もう終わったんだから、行こう？？」


蓬はフッと笑った。
思わず寒気がする。


「危機感すら持てないの？？志音、そこまで馬鹿だとは、僕思わなかったよ。」

「なっ…………！！」


「志音。
何のために２人きりにしたんだと思う？？」


何のため？？
………２人きりにさせた所で 何も変わらない。


「理由なんてな……」


「智也が桜乃とヤるためだよ……？？」

「！！？？」


嘘……だろ…？？
そこまでして手に入れたいのか？？
何なんだ。何なんだ。

違う。こんな事考えてる暇なんてない。

とりあえず 早くみみの所に行かなくては。


「私はみみの所へ行く
お前なんて……。」


私は走り出す。
と、同時に蓬は私の手首を掴んだ。


「な！！にするんだ！！
離………」

「そう簡単には行かせないよ？？」



……。
悪魔だ。まさに悪魔。

ただ走るだけで良いのに それが出来ない。

どうしたら……。