テキストサイズ

パラレルワールド~俺の妹がこんなに可愛いわけがない~

第3章 デートに尾行はつきもので?

当日の朝9時50分


俺は駅であやせを待っていた


今俺がいる街は地元から一駅しか離れておらず、渋谷や秋葉原と比べれば全然規模の小さな街


モデル様のあやせならもっと華やかで大きな街にするかと思ったが、あやせがここを指定したんだ


時間、場所全て…


男として激しく虚しい気分にさらされながら待つ事5分


「お、お兄さん、早いですね?」


俺は来たかと思い振り返る


「女の子をこの寒空の中で待たす訳にはいかんだ…ろ?」


不覚にも声が返ってしまった


だって…だって…


すげぇ可愛いだぞ!!


服の事はあまり分からないが、膝までもないフワフワの白いコートに長めのブーツ


ファッション雑誌の女の子がそのまま出てきたような…


ってあやせはモデルだからホントにそうなんだが…


「あ、あの…おかしいですか?」


上目遣いで不安げに尋ねてくるあやせ


「い、いや!そんな事ないって!充分似合ってるよ」


慌て気味に答えたのも束の間


激しい衝撃を受け、駅の柱にビタンッと強引にキスさせられた


「やだ、セクハラです!通報しますよ!」


強烈なビンタ(恐らく…)を喰らわせた本人は世迷い言をのたまう


じゃねぇ!?








ストーリーメニュー

TOPTOPへ