テキストサイズ

ライトリーチ・ダークナイト

第4章 聖邪の塔

エルを含む5人は、一斉にロープを掴むと試行錯誤しながら上を目指した。
簡単ではない。
足が自由になるので、握力しか頼るものがなく、さらに子供である。
何回も落ちる子もいれば、落ちさえしないもの先に進めない子もいた。

エルも例外ではなく、一度地上に降りて、辺りを見回してみた。

「おや?」
異様に壁とロープの間が狭いことを発見した。

エルは微笑すると、ロープを掴み、足を壁にかけた。

思ったよりしっかりと体を支えることができ、スラスラと登れた。

しかし、エルは大事なことを忘れていた。

突然、エルの握っていたロープが音を立ててちぎれたのだ。

そのまま落下する。

下では、1人の男の子が笑っていた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ