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極上年下彼氏

第68章 理人の選択

「わあ、懐かしい!」


朱美は喜んで、ベンチに座った。


「朱美、ここ見てごらん」


俺はベンチの座面の裏を指差した。


朱美は不思議そうにしながらも、屈んで座面の裏を見た。


「・・・・あ」


朱美は体を元に戻し俺を見た。


「理人が書いたの?」


「そう」


俺はベンチの裏側に『I LOVE YOU』と油性マジックで書いていた。


それは薄くはなっていたが、まだしっかり残っていた。


「いつ?」


「朱美が卒業してからだ。一人で座ってたら寂しくなってさ」


ちょっと照れくさくなったから、俺もベンチに座った。


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