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【可愛い】の魔法

第2章 家族・shiori

『可愛いなぁ』


最大限に年上の女をからかった年下の男は、笑みを含めながらそう呟いた。




「はぁ・・・」


夕飯を作りながら、昼間のことを思い出し、少しのイライラとドキドキが私を支配していく・・・

不倫とか・・・
こんな感覚なのかな?

なんてことを考える。
家族の食事を作りながら・・・ね。


「ママ?」


「・・・へ?」


上の空の私を心配したのか、秀司がキッチンに立つ私の手元を覗き込む。


「あ・・・うん、大丈夫!!」


とっさに応えたけど、家族の暮らすこの家で他の男に心動かされたことを思い出していた私は、罪悪感に包まれていた。


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