俺を好きだと言ってくれ
第2章 *出逢い..
「…………」
大袈裟なくらいに否定する美優を無言で見つめる玲央。
「な…なんで……?
いきなりそんなこと……」
「んー……?」
眠たいのか、ダルいのか、伸びをしながら少しだけ間を保つ。
そして下から上目遣いで見つめた。
「顔に書いてある」
「えっ!!!嘘だっ!////」
両手で頬を押さえた美優。
その仕草に玲央は鼻で笑った。
「おもしれぇな、お前」
「なっ…!///
バカにしないで!」
なんだか顔が熱い。
胸がドキドキと高鳴る。
まともに話したのは初めてなのに、桐谷くんの声が心地好いと感じた。