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俺を好きだと言ってくれ

第2章 *出逢い..

 


『それに玲央も彼女いねぇし。
なんか、空が彼女いんのに俺まで作ったら玲央が可哀相じゃん。』



「…桐谷くん、彼女いないんだ。」



『彼女はいないね』






モッチーの意味深な言葉―…


  ・
彼女はいない。






「……そうなんだ。」






でも桐谷くんに興味がなくてさらっと流した。



きっと桐谷くんのルックスだから、彼女じゃない女の子はたくさんいるんだろうなって確信があったから、あえて聞かなかった。







『美優は?彼氏つくらないの?』



「…うん。今はいい」



『今は?
じゃあ、いつならいるの?(笑)』



「いつでもいらない!」






モッチーはすぐに人の揚げ足を取って面白がる。



そんなモッチーといると居心地がいい。







『まぁでも俺、美優のこと好きな奴、知ってるけど。』



「……誰、それ?」



『言えるか!アホ!』



「え、ちょっとー………」






次の授業のプリントを丸めて頭を軽く叩かれた。



またどうせのモッチーの冗談で、私をからかってるに決まってる。


 

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