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パプリカより甘いカレ。

第1章 気付いたの。



十分経っても
先生は来なかった。


奥の部屋に声をかけても無視だし、鍵もしめられている。



「あたしバイトあるから帰るーじゃあね♪」


「え、ちょ、美憂っ!」



そう言って美憂は
行ってしまった。



どうしよう…
て事は、私と先生
二人きり…!


って、違う違う!!


「先生まだですかー?私もう帰りますよ!」





ガチャ。



「悪い、待たせたなー。あれもう一人は?」



「バイトあるみたいで帰りましたよ」




「そうか…残念だ。なら、葉崎だけに見せるか」


しょぼんとしていたのが可愛かった。よほどの自信作なんだろうな。


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