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堕天使

第2章 あの頃の夢

「きゃああ、おかーさん!見てみて~テントウ虫~」

「あら本当、すぐ逃がすのよ?」

「はぁ~い!」

………おか…さん

ジリリリリリッ!!
「うっさいなぁ!」
ガコンッ
鈍い音をたて目覚まし時計の音は鳴り止んだ
「学…校、面倒だなぁ…。」
あくびをしながら、呟いた。いつもの事だが、いつも言う。
それでも、美里を動かす方法はある。
「お母さんの夢見れたからいいかな…今日は…」

母親だ…今は亡き母の夢、それは幻でしかない。
それでも、それだけでも、勇気付けられる。

「美里ちゃん~朝ご飯できたわよ~!」
すごく明るい声…比較してしまう、今の私と。
あぁ。 ガクッと肩を落とした。
まだ、慣れない親戚の家は、広すぎる。本当は父さんがいるが、自ら拒否した。 父さんとは住みたくない。
キッパリ言った。
だが、この家はそれ以前に広すぎる…。 初めての時はちょっとした迷子になったことを思い出して、ため息が出た。
「ん?いい匂い」
少し長い階段を走って降りる

あ、話が飛ぶけど、私は一応、魔法使いです。
トン トン トン  「とう!」   カツン!
階段から跳んで着地した。 成功した…嬉
「朝ご飯~美里ちゃん~!!」
「はいぃぃ!」
ビビったぁ
思わず飛び上がった。
「あらあら、ごめんなさいね…w」
あははっと笑う、母の親戚。優しくて 楽しい。
「あっ ご飯!」
思い出すように叫んだ。

頂きます!
もぐもぐもぐ
うま!うま! 10分後、早食いには自信アリ。 ごちそうさまぁ♪

さぁて、次は……着替えぇ!! 忘れてたぁ、 イヤァァ!急げぇ!!

パニックで階段が上手く上がれない。
「あ、が、れぇい!」 必死に上がって、こけそうになる。

 なんてバカなんだ…いや、分かってたけどねwww泣

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