テキストサイズ

堕天使

第3章 過去と現在

「私はいらないんだ…死んだって、きずかないよ…」

自分に言い聞かせるように、呟いた。
包丁を手に少し押し付ける。
グッ… ペチャ…

赤い感じの液が流れる。
「怖…い。死にたい…っでも…こわ…いぃ!」

泣き崩れて、包丁を投げ捨てた。
生きるのが…怖い…でも死ぬ方が怖い…
「ぃい…うぅぇ…ヒック私に…勇気も何もない…うぅ…私なんてぇ…私なんてぇ…!!」
死にたいのは、わかってる。
親は離婚
私を置いて、どっか行った。
裏切リ者メ…許サナイ…
何度呟いても、叫んでも、誰にも聞こえないし届かない。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ