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堕天使

第3章 過去と現在

包帯をくるくる巻いて、手を見つめる。
この手は……ナンノ為ニアルノデスカ…神サマ…必要ナノデスカ…

みんな消えろ!私も消えろ!

いらない、いらない、いらない、いらない、私は…いら…な、い…?


私の中の住人が四方八方に皿を投げる。
そんな感覚。

ウルサイ…イタイ…ヤメロ…!!

「わかってるんだってばぁ! 死ねるんだってばぁぁあ…」

力無く、床を叩く。
うぅぁあああああ!!
助けてよ…助けろよ…助けろよ!

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