イケナイ×××
第1章 イケナイ★カメラマン×読者モデル
マ「ブレンド珈琲で、350円になります」
「ご馳走様。また来るからね」
マ「ありがとうございました!」
カランカラン
ドアに掛けてある銅製の鈴が軽やかに音をたてる
レジからお客様を見送ったマヤは、一段落ついた店内を見渡し、ふぅっと息を吐いた
オ「マヤちゃん、おつかれ~。一息ついて」
マ「はい」
カウンターの奥にいるマスターが、笑顔でマヤに珈琲を差し出す
オ「いやぁ、マヤちゃんが来てくれたおかげで、売上があがるあがる。本当に助かるなぁ」
40代半ばなのに、スマートな身体つきをしたマスター中西収(ナカニシオサム)は、人の良さそうな笑顔を浮かべてニコニコしている
オ「マヤちゃんがバイトに来る前なんか、1日に客が5人とか・・・それが、今じゃ10倍来てるね!マヤちゃんがバイトに入ってる、火・木・金限定だけど」
大袈裟にため息をついてみせるマスターに、マヤは声を出して笑う
マ「も~、本当に大袈裟だなぁ、マスターは」