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君が欲しい

第13章 新しい音

僕は帽子と眼鏡をピアノの上に置き、シャツを脱いだ。


ピアノの椅子に座り、目を閉じた。


さっき聴いたステージのサウンドが蘇る。


ドラムのスティックの音が聞こえた。


one、two…


僕は音とシンクロした…


僕の作り出す音に新しいリズム、新しい歌声、新しい音が重なる。


そして一つのサウンドが生まれる。


この瞬間、最高の快感を味わえる。


音に溶けて違う世界へトリップした。


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