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第2章 九年前のある大雨の日

奏が児童養護施設にやってきたのは九年前。奏と咲耶がまだ八歳のときだった。

その日はひどい大雨だった。
雷も頻繁に鳴り、園の子供達の中には怯え、泣いてしまった子がたくさんいた。

誰かの気配を感じる、と言って咲耶はふらっと外に出て行ってしまった。
すると園の近くにある公園に一人の少年ー奏が座り込んでいた。

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