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feeling

第3章 暴走体

考えこんでいた奏は突然顔を上げた。

「!?」

「かなちゃん?」

「暴走だ…」

「えっ!?」

奏は呟くや否や走り出した。咲耶も後ろから追いかける。
二人は園の中に駆け込むとみんなが驚いた顔でこちらを見ていた。

「さくやねえちゃん?どうしたの?」

「ごめんね、ちょっと出かけてくる」

「サク‼早くっ‼」

奏は普段は鍵のかかっている隣の部屋から愛刀を携えて出てきた。咲耶のものもある。
それを確認すると二人は夕方の街へ飛び出した。

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