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第3章 暴走体

ふたりは園を出ると奏を先頭に走り出した。咲耶は奏と違い暴走が起こったということを感知することができない。だから、ただ奏の後ろをついて行くしかないのだった。
そして、前を走る奏は愛刀の柄を指先が白くなるほど握りしめながら走っていた。

(かなちゃん…)

咲耶はそんな奏の後ろ姿を見つめ、そっと思う。

(つらいの?)

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