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feeling

第1章 序章

そして二人にはこの児童養護施設の子供達の世話をすること以外に『裏の仕事』がある。
それは『暴走した魂を沈静化させること』。
己の魂を喰い尽くした"感情"は一度暴走してから消滅する。もちろん暴走しないで消滅するものもある。むしろ暴走しないもののほうが多い。そういうものは比較的『負の感情』が大きくなかったもの。『負の感情』が大きくなっていくと暴走という現象がおこる。つまり、暴走がおこるということは珍しいことなのだ。
「暴走は天候をも支配し、すべてを喰い尽くす」と奏は言う。
滅多におこらないが、おこったときの被害は大きくなることが多い。被害を最小限にするのが奏たちの役目だ。

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