
たまゆらの棘
第2章 燃ゆる日々
「倫…昨日の事だが…」「……」倫は何も答えなかった。
「藤原…シャワー貸して…」
「勝手に使えばいい、何だ今更。」藤原は煙草に火を付けた。昨日の事…藤原はこれ以上しつこく聞いても多分、倫は口を割らないだろうと、しばらく様子を見ることに決めた。
倫はシャワーから出ると、自分のマンションに帰ると言った。「まだ5時だぞ。」「歩いてすぐだ。」「タクシー使って行け。どうせなら。」
倫が服を着ていると藤原は言った。
「…倫…せめて朝食を一緒に食べないか?」藤原はここで倫を帰せば二度と会えなくなるような嫌な予感が一瞬よぎった。倫はなにも答えず、身支度を整えた。倫はそれから二週間近く、藤原のマンションに行くことはなく、麻布のマンションにひきこもった。藤原が心配して電話をかけてきたが全て無視した。
「藤原…シャワー貸して…」
「勝手に使えばいい、何だ今更。」藤原は煙草に火を付けた。昨日の事…藤原はこれ以上しつこく聞いても多分、倫は口を割らないだろうと、しばらく様子を見ることに決めた。
倫はシャワーから出ると、自分のマンションに帰ると言った。「まだ5時だぞ。」「歩いてすぐだ。」「タクシー使って行け。どうせなら。」
倫が服を着ていると藤原は言った。
「…倫…せめて朝食を一緒に食べないか?」藤原はここで倫を帰せば二度と会えなくなるような嫌な予感が一瞬よぎった。倫はなにも答えず、身支度を整えた。倫はそれから二週間近く、藤原のマンションに行くことはなく、麻布のマンションにひきこもった。藤原が心配して電話をかけてきたが全て無視した。
