
たまゆらの棘
第2章 燃ゆる日々
「倫。やり直そう。初め、妻に似ている子が来ているとママから連絡があった。それから俺はお前を見た。はっきり言って似ても似つかない。お前は美しい。…倫…お前はお前だ。」藤原はそう言って、軽く優しいキスを倫の唇にした。
「…お別れのキスだ。」倫は言った。
「倫!俺が信じられないか?この…二年半の俺達が!」倫はよろよろと立ち上がった。
「…藤原…さよなら。楽しかった。」藤原は絶句し、その後、突然、「チーコだ!お前はチーコだ!人を信じられないチーコだ!俺から離れてどこへ行く?またあの腐った世界にか?!倫!お願いだ!行かないでくれ!」藤原は正気をなくして叫んだ。(チーコ…俺にはそっちがお似合いだ)倫がドアを開けようとすると「待て、倫!これでお終いか?」くっ…藤原は男泣きをこらえながら言った。「これを持って行け。わずかで済まない。」と言って、通帳とカードを倫に渡した。通帳には五百万入っていた。(チーコ…俺はどこまでもチーコだ)倫は黙って受け取った。
ドアを開けた時、倫は藤原に聞いた。
「…薔薇…何色の予定だった…?」藤原は少し黙ってから言った。「…紫。赤と青が混ざった色…女にも男にもなれない倫…それなのに…誰よりも…美しい…倫。」「それだけ聞きたかった。」倫は悲しげに笑った。
「…お別れのキスだ。」倫は言った。
「倫!俺が信じられないか?この…二年半の俺達が!」倫はよろよろと立ち上がった。
「…藤原…さよなら。楽しかった。」藤原は絶句し、その後、突然、「チーコだ!お前はチーコだ!人を信じられないチーコだ!俺から離れてどこへ行く?またあの腐った世界にか?!倫!お願いだ!行かないでくれ!」藤原は正気をなくして叫んだ。(チーコ…俺にはそっちがお似合いだ)倫がドアを開けようとすると「待て、倫!これでお終いか?」くっ…藤原は男泣きをこらえながら言った。「これを持って行け。わずかで済まない。」と言って、通帳とカードを倫に渡した。通帳には五百万入っていた。(チーコ…俺はどこまでもチーコだ)倫は黙って受け取った。
ドアを開けた時、倫は藤原に聞いた。
「…薔薇…何色の予定だった…?」藤原は少し黙ってから言った。「…紫。赤と青が混ざった色…女にも男にもなれない倫…それなのに…誰よりも…美しい…倫。」「それだけ聞きたかった。」倫は悲しげに笑った。
