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第6章 孤独な夜のはじまり

ほのかも自分の身に危険が及ばないと知ったとき、思わず安堵の気持ちが沸き上がってしまった。

しかし自分だけ安全であることに喜んでしまったことをすぐに反省し、自己嫌悪に陥った。


「それではゲームを始めます。まずは自分の代打ちをしてもらう人を選んでもらいます。代打ちゲームの方は選ぶ順番のくじを引いてください」



ライオンに渡されたくじを引き、代打ちゲーム参加者の代打ちを選ぶ順番が決まった。

一番を引いた男は派手な服を着ていたチンピラみたいな男で真っ先に重森かおるを選んだ。

場馴れしてそうで、落ち着きもある彼は他の参加者も狙っていたようであった。

代打ちゲーム参加者は次々と代打ちを選ぶ。

ほのかはなかなか選ばれない。


どうせ最終的には誰かと組まなくてはならないのだが、自分じゃない人が選ばれるたび、ほのかはほっとした気分になっていた。

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