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第6章 孤独な夜のはじまり

ブラックジャック参加者八人、代打ちゲーム参加者八人の全十六名。


代打ちゲーム指名六番目はやつれた印象の黒髪の美人の女性、冨田加奈であった。


「……私は、吾郷ほのかさんを代打ちにお願いします」


消え入りそうな小さな声で冨田はほのかを代打ちに選んだ。


よりによって女性。


それも守ってあげたくなるなんてイメージを持ってしまった女性。


ほのかははじめに『お互い頑張りましょう』みたいな笑みを送ってしまったことを今になって後悔していた。

冨田加奈の命の重みが自分の肩に乗せられた気分になる。

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