GAME
第7章 狂い出す計算式
ケーブル下駅に十五、六人集まった時、営業終了で止まっていたケーブルカーが突然ライトを点け、振動し始めた。
ブルルルルッとモーター音が鳴り響く。
そしてケーブルカーのドアが開き、中からタキシードに身を包んだ人物が現れる。
「本日は陣地取りゲームにご参加頂き誠にありがとうございます。皆さんのレフリーを勤めさせていただきますイカヅチです」
イカヅチと名乗ったレフリーはケーブルカーから降り、ゆっくりと階段を降りてくる。
屈強な外観の参加者が目立つ中、レフリーのイカヅチは腕も足も細く、ひょろひょろとした頼りなげな風貌であった。
「それでは皆さん、ケーブルカーにご乗車下さい。会場にご案内致します」
参加者たちは全員イカヅチの言葉に無言で従う。
その様子は諦めたような、悲壮感漂うような気配ではなく、戦場に向かう兵士のような覚悟を決めたような沈黙の行動だった。
その光景を見て竜崎は悟った。
このゲームの参加者は自分のようにペナルティで参加させられてる人間はいない。
皆賞金を狙い、何度も修羅場を潜り抜けてきた強者たちだと言うことを。
竜崎は一瞬で悟った。
ブルルルルッとモーター音が鳴り響く。
そしてケーブルカーのドアが開き、中からタキシードに身を包んだ人物が現れる。
「本日は陣地取りゲームにご参加頂き誠にありがとうございます。皆さんのレフリーを勤めさせていただきますイカヅチです」
イカヅチと名乗ったレフリーはケーブルカーから降り、ゆっくりと階段を降りてくる。
屈強な外観の参加者が目立つ中、レフリーのイカヅチは腕も足も細く、ひょろひょろとした頼りなげな風貌であった。
「それでは皆さん、ケーブルカーにご乗車下さい。会場にご案内致します」
参加者たちは全員イカヅチの言葉に無言で従う。
その様子は諦めたような、悲壮感漂うような気配ではなく、戦場に向かう兵士のような覚悟を決めたような沈黙の行動だった。
その光景を見て竜崎は悟った。
このゲームの参加者は自分のようにペナルティで参加させられてる人間はいない。
皆賞金を狙い、何度も修羅場を潜り抜けてきた強者たちだと言うことを。
竜崎は一瞬で悟った。