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第7章 狂い出す計算式

竜崎は酒守と違うチームになったことをひとまず安堵した。


同じチームなら油断をした隙にやられる可能性もある。

敵であるなら戦場で会わなければいい話である。



赤軍の陣地まで武装した係員に先導されて到着するとベースキャンプ地らしい小屋に到着する。


赤組の参加者は常連なのか顔見知り同士もいるようであった。


中でも顔の中心に深い切り傷をもった、周りから『ウルフさん』と呼ばれる男がリーダー格として扱われている。

新参者の竜崎は彼らから声もかけられない。


ウルフと呼ばれる男は決して長身ではないが、腕や足の筋肉がかなり隆起しており、顔の傷と相まってなかなかの迫力をもった人物であった。

だが表情はどちらかというと穏やかで、人を寄せ付けないような威圧感というよりは頼れる人物といった印象を持っていた。

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