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第8章 他人の痛み、自分の痛み
なぜ自分の名前を知ってるのかと竜崎はいぶかしんだが、先ほどチーム選択のくじ引きをしたときに名前を呼ばれたのを思い出した。
「おっさんは日本刀なんぞ手にして気楽なもんだな」
「悪いな、新入りで何もわからないことをいいことに君に損な役回りをさせてしまい」
「そう思うなら刀を貸しやがれ」
「悪いが私だって恐いんだよ、このゲームが」
竜崎は「はっ」とバカにするように笑う。
「ところで君は酒守はなと知り合いなのか?」
「知り合いと言えば知り合いだな。こないだ背中にナイフを刺してやった」
「気を付けるんだな。酒守は銃もナイフも巧みに操る。その上ズル賢く執念深い」
「彼女にしたいタイプじゃないな」
「見た目以外は、な」
佐橋は笑いながら答える。
「おっさんは日本刀なんぞ手にして気楽なもんだな」
「悪いな、新入りで何もわからないことをいいことに君に損な役回りをさせてしまい」
「そう思うなら刀を貸しやがれ」
「悪いが私だって恐いんだよ、このゲームが」
竜崎は「はっ」とバカにするように笑う。
「ところで君は酒守はなと知り合いなのか?」
「知り合いと言えば知り合いだな。こないだ背中にナイフを刺してやった」
「気を付けるんだな。酒守は銃もナイフも巧みに操る。その上ズル賢く執念深い」
「彼女にしたいタイプじゃないな」
「見た目以外は、な」
佐橋は笑いながら答える。