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「旗が奪われてしまったのでは仕方がない！ 我々が今から旗を奪い、自軍基地まで持ち帰るのでは時間がかかりすぎる。
旗を持ち帰ってくる奴を迎撃して奪い返すしかあるまい」

佐橋の言葉に竜崎以外のメンバーは頷く。

緊急の佐橋を主にした会議の結果、四人は二人づつに別れて旗を持ち帰ってくる奴を待ち伏せすることに決まった。

竜崎は佐橋とペアになり敵陣地付近に隠れる。


道などなく辺り一面が森のためどこを通って敵が戻ってくるかは賭けである。

佐橋はわざと急斜面で、視界は割と悪くない場所を選んだ。


向こうが罠や待ち伏せを警戒するならば、それらがしやすい視界が悪い場所よりも、姿が見られたとしても視界がいいところを選ぶだろうという佐橋の読みであった。