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「逆に俺達攻撃隊の三人はどうも敵に出くわさない。何人かが一気に攻め上がりあとは守ってい--」




パンパンッッ



突如空砲が二回鳴らされた。

それを聞き佐橋が目を大きく見開く。


「馬鹿な……もう旗が奪われた……だと？」


空砲二回はどちらかが旗を奪った時に鳴らされる合図であった。

空砲三回はゲーム終了の合図。


竜崎の赤組は今攻めている佐橋がここにいるのだから旗を奪ったはずがない。


白組が旗を奪ったと考えるしかなかった。



「旗が奪われたと言うことはウルフもやられたのか？」

竜崎の質問を無視し佐橋は仲間たちの元に急ぐ。

近くに待機していた他の赤組のメンバーたちも驚きを隠せない表情をしていた。