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第10章 悪党の饗宴

ギャンブルといっても一般的な大衆ギャンブルとは色々と違う。

まずなんと言っても掛け金が違う。

最低でも数十万単位のベットをする。

大きなゲームは普通は百万単位だった。


しかしそれだけの多額の金を賭けながら彼らのほとんどは興奮して大声を出したりはしない。

紳士的にゲームの行方をシャンパン片手に柔らかいソファに体を沈めて談笑しながら観るのが常だ。


ごくわずかの資産家、成功者が遊ぶ娯楽である。



スレイブ・ゲームは毎週土曜と日曜に開催されている。

日曜の方が有名なプレイヤーの大きなゲームが開催される。


壬生はこの賭場に頻繁に参加していた。

資産家の次男で生まれてこのかた金に不自由したことはない。

満ち足りて、それでいて退屈な毎日に飽きて、刺激的なスレイブ・ゲームに魅せられて通いつめている。

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