GAME
第2章 GAME開始、もしくはSLAVE開始
土曜日22時30分。
開始時間よりやや早く竜崎一司は煉瓦通りに到着していた。
こんな時間だとこの辺りに人影はなく、観光地として賑やかな昼間が嘘のように静まり返っている。
四月とはいえまだ肌寒いこの季節。
少し薄着過ぎたか、と一司はやや後悔していた。
「一司ぃ~! 早いねー。もう来ていたんだ!」
ほのかはまるで遠足の集合場所に集まってきた小学生のように、はしゃいでやって来た。
こないだエントリーしたときは顔を真っ青にしていたくせに随分な変わりようだと一司は小さく笑った。
「ほのか、随分とご機嫌だな」
「よくよく考えたらまさかそんな危ないもんでもないだろうし、どうせ参加するなら楽しもうと思ってさ」
「結局お前も毎日平凡でつまらなく感じてて、刺激を求めてるってことか」
「まあ、ね。それに一司と篤弘も一緒だから安心だよ。一司のパワーと篤弘のインテリジェンスがあれば怖いものなんかない!」
ほのかはピシッと人差し指を一司に突きさしてにこっと笑う。
その無邪気な可愛さに一司は思わず頬を赤らめてしまった。
開始時間よりやや早く竜崎一司は煉瓦通りに到着していた。
こんな時間だとこの辺りに人影はなく、観光地として賑やかな昼間が嘘のように静まり返っている。
四月とはいえまだ肌寒いこの季節。
少し薄着過ぎたか、と一司はやや後悔していた。
「一司ぃ~! 早いねー。もう来ていたんだ!」
ほのかはまるで遠足の集合場所に集まってきた小学生のように、はしゃいでやって来た。
こないだエントリーしたときは顔を真っ青にしていたくせに随分な変わりようだと一司は小さく笑った。
「ほのか、随分とご機嫌だな」
「よくよく考えたらまさかそんな危ないもんでもないだろうし、どうせ参加するなら楽しもうと思ってさ」
「結局お前も毎日平凡でつまらなく感じてて、刺激を求めてるってことか」
「まあ、ね。それに一司と篤弘も一緒だから安心だよ。一司のパワーと篤弘のインテリジェンスがあれば怖いものなんかない!」
ほのかはピシッと人差し指を一司に突きさしてにこっと笑う。
その無邪気な可愛さに一司は思わず頬を赤らめてしまった。