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第2章 GAME開始、もしくはSLAVE開始

「お前らそんな軽装で来たのか!?」

二人の背後から小石川の驚いた声がした。


二人が振り返るとまるで登山にでもいくような重装備をした小石川が立っている。


「なんだよ篤弘、その格好」

竜崎は驚いたような呆れたような声をあげる。

「お前らこそなんだよ、その格好!遊びに行くんじゃないんだぞ」

「脱出ゲームでしょ。わかってるよ。でも逃げるなら身軽な方がいい場合だってあるはずよ」

「ほのかの言う通りだ。なんでも持ってこりゃいいってもんでもない」

「……ふん。まぁいい。そんなことより俺たちだけか?」


小石川は反論しかけたが、それより気になることをまず確認した。

「そりゃこんな夜中にこんなとこに人はいないだろう?」



「そうじゃなくてさ」



竜崎のバカさ加減にうんざりといった感じのため息を漏らしながら小石川は言った。


「他の参加者だよ」


「他の参加者ぁ?」


「当たり前だよ。勝者に賞金が渡されるなら他の参加者もいるってことだろう? なのに誰もいないって--」



「集合場所が違うんですよ」

突如物陰から人影が現れ、そう告げる。

突然の何者かの出現に三人はびくんと体を震わせる。

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