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第10章 悪党の饗宴

伊吹和実は小石川の姿を見つけると「えっち!!」と小さく叫んで部屋にすっこむ。



服を着た伊吹が再びリビングに戻り、笠原もリビングに帰ってきた。

三人の男の戦いが再開される。

互いの出方を牽制し合うように三人は黙して動かない。

頭脳戦のゲームにはこんな場面も多々ある。

派手に血が飛び散るのを好む客にはこういった頭脳戦の受けは悪い。

品のない成金などは膠着した戦況に飽きたのかフロアレディにちょっかいを出したり、キャバクラのように騒いでいる。

壬生はそれらの客に眉を潜めながら食い入るようにモニターを見つめる。

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