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第12章 『知らなくてもよかったこと』を知る日


竜崎がポツリポツリと切れ切れに『陣地取りゲーム』での出来事を説明し始める。

無防備のまま戦地に送り込まれ、命を狙われ、最終的には他人を殺さなくては自分が殺されていたというその内容に小石川もほのかも言葉を失った。


「……俺、警察に出頭しようと思う…………」


竜崎は力なく呟いた。


「無駄だよ、一司。警察なんていったらむしろ刑務所に入れられて毎週主催者側に決められた地獄のようなゲームに参加させられるだけだ。
それこそ正に奴らの思う壺。殺した人間、見殺しにした人間に報いたいならスレイブ・ゲーム主催者側に攻撃をする他ない!」


小石川は主催者側に攻撃ができるとは思っていなかったが、竜崎を勇気付ける為に大げさに話した。


しかしその言葉に竜崎は目を見開いた。


「そうだ!スレイブ・ゲーム主催者側を潰せばいいんだ!!」


正気を失ったかのように竜崎は突然大声を出した。


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