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第12章 『知らなくてもよかったこと』を知る日
カランコロン、と小気味のよいベルの音が鳴る。
カウンターにいた長身で目つきの鋭い男が、準備中の店に入ってきた人間にとがめるような視線を送ってくる。
が、入ってきた人物を確認するとすぐに目元を緩めた。
「なんだ、一司じゃねぇか!まだ生きていたのか!!」
「ふざけるな!! テメェのせいでこっちは死にそうな目に何度遭わされたことか!!!」
「もう二回くらいはゲームしたんだろ?生きてるんだからたいしたもんだぜ。
さすがは俺が見込んだだけのことはある」
どういった事情があるのかは不明だが、この二人がスレイブ・ゲームの話をしているであろうことは小石川らにも理解出来た。
「そっちがお前のゲームの仲間か。よろしくな。俺は赤浜巧(あかはまたくみ)だ」
名前の通り髪を真っ赤に染めて、赤いカッターシャツの胸元のボタンを二つ外した赤崎はとても堅気の人間には見えなかった。
カウンターにいた長身で目つきの鋭い男が、準備中の店に入ってきた人間にとがめるような視線を送ってくる。
が、入ってきた人物を確認するとすぐに目元を緩めた。
「なんだ、一司じゃねぇか!まだ生きていたのか!!」
「ふざけるな!! テメェのせいでこっちは死にそうな目に何度遭わされたことか!!!」
「もう二回くらいはゲームしたんだろ?生きてるんだからたいしたもんだぜ。
さすがは俺が見込んだだけのことはある」
どういった事情があるのかは不明だが、この二人がスレイブ・ゲームの話をしているであろうことは小石川らにも理解出来た。
「そっちがお前のゲームの仲間か。よろしくな。俺は赤浜巧(あかはまたくみ)だ」
名前の通り髪を真っ赤に染めて、赤いカッターシャツの胸元のボタンを二つ外した赤崎はとても堅気の人間には見えなかった。