テキストサイズ

GAME

第12章 『知らなくてもよかったこと』を知る日

「お兄ちゃんおかえりなさい!」

小学生低学年くらいのおかっぱ頭の女の子が小石川篤弘の腕にしがみつく。

「お兄ちゃんのお友達?」

その後ろから小学生高学年くらいの男の子が現れる。

「兄さん、その人たちは……」

小さい兄弟の声を聞いて部屋から出てきたのは小石川篤弘とよく似た顔立ちの男だった。


小石川がゲームに連れ出したという弟はこの子ことだな、と二人は瞬時に理解した。



「そうだ、こいつらが一緒にゲームをしている仲間たちだ」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ