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GAME

第2章 GAME開始、もしくはSLAVE開始

「……どんなゲームが開催されているんだ?」

小石川篤弘が低いトーンで尋ねる。

ケムリはその質問に嬉しそうに答える。

「『耳なし芳一ゲーム』といいまして、人の耳たぶをより多く集めた人の勝ちという野蛮なゲームです。皆さんは気にされなくて結構です。
ただし向こうは皆さんの耳たぶに興味津々かもしれませんが」

「……ッッ!?」

あまりの悪趣味ゲームの内容に三人は息を飲んだ。

「耳たぶを集めるゲーム……だと……っ!?」

竜崎はケムリを睨み付ける。

「嫌だなぁ、竜崎さん。そんな恐ろしい目で睨まないで下さいよ。大丈夫ですって!
耳たぶは切られてもそうそう死ぬもんじゃないですから!」

「死ぬか生きるかの話をしてる訳じゃねぇ!! だいたいたかが一万円のためそんな危険冒せるか!!」

怒鳴り散らす竜崎をケムリは満足げに眺めてる。


そして腕時計を見て、高らかに告げた。


「只今23時30分になりました!
それではゲームスタートとなります!」

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