GAME
第2章 GAME開始、もしくはSLAVE開始
三人は会場まで目隠しをされて移動をさせられるのかと思っていたが、意外にも普通に自分達で歩いてでの移動だった。
会場の廃工場に到着すると三人は非常階段から最上階の三階まで上がらされ、その中の一室に通された。
この部屋が三人のスタート地点となるとケムリが説明する。
廃工場は意外に大きな建物ではあったが、道に迷ったとしても二時間かかるというほど大きくもなかった。
出口を探しているうちに他の参加者チームと遭遇して小競り合いになるかもしれない。
とはいえたかだか一万円を賭けた程度の話だ。
命の奪いあいみたいな戦いにはなるまいと竜崎一司は考えていた。
「ゲームが始まってしまえばなにをしても自由です。他の参加者に危害を加えたとしてもゲームのルール的には何の問題もございません。
思う存分、ゲームを愉しんでください」
ケムリは相変わらずの優しい笑みを浮かべたまま、そう告げた。
「あっ!そうだ!皆さんにお伝えし忘れていたことがありました」
と、突如ケムリはどこか芝居がかった口調で話し始める。
「この廃工場では現在脱出ゲーム以外にあとひとつゲームが開催されているんでした。
まあ皆さんとは別のゲーム参加者なんで見かけても気になされなくて結構なんですが」
会場の廃工場に到着すると三人は非常階段から最上階の三階まで上がらされ、その中の一室に通された。
この部屋が三人のスタート地点となるとケムリが説明する。
廃工場は意外に大きな建物ではあったが、道に迷ったとしても二時間かかるというほど大きくもなかった。
出口を探しているうちに他の参加者チームと遭遇して小競り合いになるかもしれない。
とはいえたかだか一万円を賭けた程度の話だ。
命の奪いあいみたいな戦いにはなるまいと竜崎一司は考えていた。
「ゲームが始まってしまえばなにをしても自由です。他の参加者に危害を加えたとしてもゲームのルール的には何の問題もございません。
思う存分、ゲームを愉しんでください」
ケムリは相変わらずの優しい笑みを浮かべたまま、そう告げた。
「あっ!そうだ!皆さんにお伝えし忘れていたことがありました」
と、突如ケムリはどこか芝居がかった口調で話し始める。
「この廃工場では現在脱出ゲーム以外にあとひとつゲームが開催されているんでした。
まあ皆さんとは別のゲーム参加者なんで見かけても気になされなくて結構なんですが」