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第13章 兎

「ちなみに俺はホストプレイヤーだ。そこの赤浜さんもホストプレイヤーだぜ」

「あなた……ホストプレイヤーだったの……?」

「そうだ。あっ、でも勘違いするなよ? ホストプレイヤーだからって身の安全なんて保証されてねーから。一般プレイヤーと同じだ、そういうところはな」

重森は雄弁に語る。


重森の話が事実だとして、そんな秘密の話を隠さなくていい話なのかな?とほのかは感じた。



「今お前は隠さずにこんなこと話していいのかなって思ったんだろ?」

「えっ……いや、まあ……そうだけど……」

「俺は人の心を読む才能があるんだ。だからホストプレイヤーになれた」

重森はにやっと笑いながらほのかの目を覗きこむ。

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