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第3章 廃工場の夜
雑魚キャラ風は足元を攻撃され倒れる。
素早くほのかがナイフを持ってる手に飛び付く。
ナイフが使えなくなった雑魚キャラ風に竜崎は馬乗りに跨がり、顔面を殴打する。
「もうやめて!死んじゃうよ」
ほのかが竜崎の腕にしがみつき、殴るのを止めた。
ほのかの言葉で正気を戻した竜崎の拳は雑魚キャラ風の血で真っ赤に濡れていた。
普段から喧嘩慣れしている竜崎一司の拳にはさしてダメージはなかったが、さすがに殴りすぎて手がじんじんと痺ている。
念のために小石川が持ってきていたロープで雑魚キャラ風を縛り上げ、部屋に放り込む。
「悪い。俺がもうちょっと慎重に考えるべきだった」
「篤弘が悪い訳じゃないよ!私ももうちょっと慎重にすべきだった」
「しかしほのかはなかなか勇気あるよな。普通ナイフ持った手に飛び付くなんて出来ないぞ。
お前が飛び付いてくれたから俺は馬乗りになれた」
「篤弘の冷静なキックのお陰だよ」
互いの検討を称え合い、ピンチを脱し、三人の絆は深まった。