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第3章 廃工場の夜
「ざまぁみろだな!脱出ゲーム参加者に耳なし芳一ゲーム参加者がやられたんじゃスレイブ・ゲーム側の人間も予期せぬハプニングだろう!」
竜崎が不敵に笑い、二人もつられて笑った。
耳なし芳一ゲームという言わば『狩る側』の人間を『狩られる側』の人間が倒した。
確かにこれは主催者側としても予期せぬハプニングであった。
とはいえ『嬉しい』意味での予期せぬハプニングであったが三人組には知るよしもない。
「とにかくこんなヤバいゲームはうんざりだ。今回が終わったらさっさと解約しようぜ」
「そうだね、一司。これに懲りたらもう怪しげな話に首を突っ込むのはやめてね」
カラカラと明るく笑う二人に反して小石川は浮かない表情を見せる。
「どうしたの?篤弘」
「あっ……いや、なんでもない。そうだなほのかの言う通りだ。一司はもうちょっと品行良くした方がいい。
これが終わったらさっさと退会しような」
二階も三階と同じようにいくつも部屋があり、外周通路と内部に通路があるらしいかった。
普通に考えれば三階から二階に降りる階段があれば、続きで二階から一階に降りる階段も続いてありそうなものだが、この工場の構造はそうはなっていなかった。
一階は恐らく広いフロアで何か生産するスペースになっており、限られた場所にしか階段はないのではないかというのが小石川篤弘の見解だった。
そうなれば今回は外周通路に階段がある可能性が高いと小石川は見ていた。
竜崎が不敵に笑い、二人もつられて笑った。
耳なし芳一ゲームという言わば『狩る側』の人間を『狩られる側』の人間が倒した。
確かにこれは主催者側としても予期せぬハプニングであった。
とはいえ『嬉しい』意味での予期せぬハプニングであったが三人組には知るよしもない。
「とにかくこんなヤバいゲームはうんざりだ。今回が終わったらさっさと解約しようぜ」
「そうだね、一司。これに懲りたらもう怪しげな話に首を突っ込むのはやめてね」
カラカラと明るく笑う二人に反して小石川は浮かない表情を見せる。
「どうしたの?篤弘」
「あっ……いや、なんでもない。そうだなほのかの言う通りだ。一司はもうちょっと品行良くした方がいい。
これが終わったらさっさと退会しような」
二階も三階と同じようにいくつも部屋があり、外周通路と内部に通路があるらしいかった。
普通に考えれば三階から二階に降りる階段があれば、続きで二階から一階に降りる階段も続いてありそうなものだが、この工場の構造はそうはなっていなかった。
一階は恐らく広いフロアで何か生産するスペースになっており、限られた場所にしか階段はないのではないかというのが小石川篤弘の見解だった。
そうなれば今回は外周通路に階段がある可能性が高いと小石川は見ていた。