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悲鳴が聞こえた方に向かうと血まみれで倒れている男と、その男の脇でしゃがみ込み泣いている女子高生くらいの女性がいた。


「タカシ！死なないで！！お願い！！」


女性はタカシと呼んだ男の血で真っ赤に染まっている。


女は半狂乱で血まみれの男の体を揺すり、血溜まりで服が汚れるのも構わずしゃがみ込んでいる。


顔にまで血飛沫がかかった状態で涙を流しながら気が触れたように女は叫ぶ。


涙は顔にかかった血飛沫を洗い流すように流れる。


そのせいで女性は血の涙を流しているように見え、三人はぞっとした。


二人のあたりには大量の血が流れ、血溜まりが出来ていた。


明らかに耳たぶをきっただけではないだろうとわかる血の量だった。


「大丈夫か？！」

「っっ！！」

女はおびえきった目つきで三人を見る。


「安心しろ、俺たちは脱出ゲーム参加者だ」