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第4章 脱出不可能

タカシと呼ばれていた男はもう動かない。

三人は軽く男に手を合わせた。

「助けはしないが隠してはやる。だから教えろ。建物の正面出口へはどうやって行けばいい?」

小石川の言葉が聞こえないかのように女は何も喋らない。


「そうか。それがお前の答えなんだな。わかった。そこで誰かお前の耳を削いでくれる奴を待ってるんだな」

小石川篤弘が立ち上がり、三人はその場を立ち去ろうとした。


「教えてやるよ! 教えてやるからこんなとこに放置するな!」

苛立ちと悔しさで一杯になった口調で女は出口までの道順を説明し始めた。

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