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第5章 第二のゲーム

「どうしよう……一司……」


ほとんど無言で帰っていた三人であったが、小石川と別れてから二人きりになったほのかは不安が更に募り、竜崎に涙声で呟いた。



「心配すんなって。ほのかのことは俺が必ず守るから。今までだって必ずそうしてきただろう?」


「……うん」


相手がこれまでのようなまともなものではないだけにその竜崎の言葉も全くあてにならないのはわかっている。

わかっているけど竜崎のやさしい笑みを見てほのかは少しだけ安心をした。


「ありがとうね、一司……」


ほのかは溢れ出す涙を止めることが出来ず、ポロポロと涙をこぼしながら笑った。

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