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第5章 第二のゲーム

「刑務所に入ってしまえば通信機器もないしゲームに強制参加させられないだろうと考えた奴がわざと犯罪を犯して刑務所に入ったらしい。
ところが刑務所に入ったプレイヤーは夜中突然連れ出され、主催者側が勝手に用意したゲームに参加させられるらしい。
自分で選べない分、余計苛酷な環境だ」


「何故!? 何故そんなことが出来るの!?」


「わからん。きっと俺たちが考えていたよりずっと強大な組織なんだろう、スレイブ・ゲーム主催者は」


小石川はふるふると頭を揺らし、沈黙した。


「入院しちゃえばいいんじゃないの?」

ほのかのその言葉に小石川は力なく首を横に振るだけであった。

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