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逢いたくて、素直になれなくて

第2章  衝撃的な出逢い


方向音痴で記憶力やらが残念過ぎる自分にへこむみながら右も左も分からない道をトボトボ歩いた


本当何か疲れたな…いい事ない日だわー


ブッブブーブブー


「っうわぁ!」


後ろから聞こえた大きなクラクションに振り向くと、


黒のワンボックスカーが私の背後に迫ってきた


慌てて道の端っこに寄った


びっくりした~まぁ、ぼーっとしてた私が悪いけど。てか狭っ!


こんな道通る車あるのかと内心驚いていた私のすぐ横にさっきのワンボックスカーが止まった――


なに?え、…なに?


ガチャ―‐バンッ、バンッ


車の後部座席から2人の男が下りてきた


運転席の男は上半身は恐らくトレーナーのような物を着ていて、横目でこちらを見ながら携帯で話をしている


今気付いたけど、3人共かなり派手…眉毛ないし。みんな若く見えるからいかにも不良かそっち系の人っぽい


車から下りた不良2人はかなり着崩した学ランを着ていて、ニヤニヤしながら近付いて来た


見たことない制服…ここらの人じゃない?!


解説なんかしちゃってたら、1人が背後へとまわり私の両腕を取って手を使えなくしてきた


「っちょっ、なにすんの?!」

「なんだと思う?ヒントは気持ちいいこと」


耳元で囁く背後にまわる男の言葉にゾッとして一気に冷や汗が出てきた


「てか超可愛いね、スタイル抜群だし。やべぇ~もう起ってきた」


正面にいる男が興奮気味に話し、いやらしく口角をあげスカートの中の内腿をなでる


「ふっ、ぃやぁぁ…」


これから起きることを考え、涙が溢れてきた


よりによって日が落ちそうな夕暮れ時、誰も通らない道――今日いい事ない日だと思ってたけど、ここまでとは




男のスカートの中の手がパンツに掛かろうとして私が目をギュッと瞑ったその時―‐



ズダンッッ!



…え?




大きな破裂音が聞こえ目を開けた先には、











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