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オレンジ

第1章 私と彼

教室に戻ると、私はカバンを持った。
気付けば空は少し暗くなりはじめていた。

ふと、私は窓の外を見る。

変わらない日常、変わらない景色

あの人は今何をしているんだろうか…

また、誰かを傷付けているのかな
怪我とかしてないといいけどなぁ…

そんな事を思って、一年近くが過ぎる。地味な私が、彼と話をするきっかけすらないのだから…

「帰りましょう…」

私はポツリと呟き、教室を出ようとしたときだった。

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