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隣人

第1章 新居 4月

「雅が26才だから、てっきり…」

申し訳なさそうに吉田は言った。
「全然構わないですよ。大人っぽいって事かな?」
あっけらかんと話す美咲に、吉田は顔をくしゃっとさせて笑った。
私、この人の笑い方好きだな。

「そういえば、部屋片付いたの?」
「一応。でもまだ冷蔵庫もガスレンジも無いから、雅人は呼べない」
「別に気にすんなって」
「私がイヤなの」
「ふ~ん、じゃあ今日はうちに来いよ。先帰ってるから」
雅人は駆け出しのファッションデザイナー。お洒落でセンスもいい。それだけに、部屋のインテリアにもこだわっている。
それに比べて美咲の部屋は、何も無い。あるのはベットとダンボールだけ。
当分彼氏なんて呼べそうもない。

am2:00
お店を出て雅人の部屋へ帰る。
もう寝てるかな…
合鍵で中に入ると、雅人はソファーで寝てしまっていた。
「ベットで寝なよ」
体を揺らすと目が覚めたようだ。
「おう、お帰り」
そう言ったかと思うと、急にソファーに押し倒された。
「ちょっと!」
ジーパンは剥ぎ取られ、ショーツの上から口をあてがう雅人。

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