隣人
第2章 芽生え 5月
「おはようございます」
今日は朝から晴天で、叔父と約束していたアパートの掃き掃除をせっせとこなしていた。
ゴミ出しの住人に挨拶しながら、「偉いわね」と声をかけられると、寝不足の憂鬱な気分も吹っ飛んだ。
「あれ?美咲ちゃん?」
「吉田さん!」
“k”の常連の吉田がゴミ袋を提げて目の前に現れた。
「隣の吉田さんって、吉田さんだったんですか!!」
「あっ!そう言えば、菓子折りの川野さん。美咲ちゃんだったんだね!」
偶然の隣人にお互い驚いて、思わず笑ってしまう。
「あれから結構顔合わせてたのに、気づかない俺たちもアホだな。今夜も行くから!じゃあ、行ってきます」
吉田は爽やかに仕事に出掛けて行った。
タイトなスーツに、Burberryの香水の香り。美咲は吉田に大人のセクシーさを感じとっていた。
雅人とは違う大人だ。
「今日もがんばろっ」
今日は朝から晴天で、叔父と約束していたアパートの掃き掃除をせっせとこなしていた。
ゴミ出しの住人に挨拶しながら、「偉いわね」と声をかけられると、寝不足の憂鬱な気分も吹っ飛んだ。
「あれ?美咲ちゃん?」
「吉田さん!」
“k”の常連の吉田がゴミ袋を提げて目の前に現れた。
「隣の吉田さんって、吉田さんだったんですか!!」
「あっ!そう言えば、菓子折りの川野さん。美咲ちゃんだったんだね!」
偶然の隣人にお互い驚いて、思わず笑ってしまう。
「あれから結構顔合わせてたのに、気づかない俺たちもアホだな。今夜も行くから!じゃあ、行ってきます」
吉田は爽やかに仕事に出掛けて行った。
タイトなスーツに、Burberryの香水の香り。美咲は吉田に大人のセクシーさを感じとっていた。
雅人とは違う大人だ。
「今日もがんばろっ」