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甘えん坊

第3章 放課後


「なぁ、慎哉。訊いてもいいか?」


駅前をうろつきながら、俺は慎哉に話しかけた。

「ん?何?」

「慎哉ってさぁ、何で悟郎のことダメなの?」


尋ねると、慎哉は驚いたようにこちらを見た。

「何で…」

「いや、何でってお前見てたら大体分かるって。」

「そうじゃなくて…」

「え?」

見ると慎哉が真剣な表情で俺を見上げていた。

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