テキストサイズ

甘えん坊

第3章 放課後

「…慎哉さん?」

今慎哉は俺と同じ方向を向いて座っている。

そしてそのまま体の力を抜き、俺の肩に頭を乗せた。

「…ッ!」

慎哉のふわふわな髪が俺の耳に触れる。


(…くすぐったい…
何か変な気分になる…)

このままだと何となくヤバい、と俺は思った。

「おい…慎哉、お前このまま寝るなよ…」

「…海里の…」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ